alias コマンド入門 - エイリアスでコマンドを短縮する方法
エイリアスってなに?
ls -la --color=auto って打つのが面倒で…もっと楽な方法ないですか?alias ll='ls -la --color=auto' って書けば、次から ll だけで済む。エイリアス(alias) は、長いコマンドに短い別名をつける仕組みです。毎回打ち込む手間を省き、打ち間違いも減らせる定番テクニックです。
一言でいうと
alias 短い名前='長いコマンド'
これだけ。今すぐ使えます。
1. 基本の使い方
1-1. エイリアスを設定する
$ alias ll='ls -la'
設定したら、すぐに使えます。
$ ll total 48 drwxr-xr-x 5 user user 4096 May 31 19:00 . drwxr-xr-x 3 root root 4096 May 20 10:00 .. -rw-r--r-- 1 user user 220 May 20 10:00 .bash_logout -rw-r--r-- 1 user user 3526 May 20 10:00 .bashrc
alias コマンドで設定したエイリアスは 今のターミナルだけ で有効です。ターミナルを閉じると消えます。永続化する方法は 4章 で説明します。
1-2. 設定済みのエイリアスを一覧表示する
$ alias
引数なしで実行すると、現在のエイリアスが全部表示されます。
alias ll='ls -la' alias grep='grep --color=auto' alias ls='ls --color=auto'
Ubuntu では最初から grep や ls にオプションが設定されていることが多いです。これも alias コマンドで確認できます。
1-3. 特定のエイリアスを確認する
$ alias ll alias ll='ls -la'
2. よく使うエイリアス例
2-1. ls 系
alias ll='ls -la' alias la='ls -A' alias l='ls -CF'
la と ll って何が違うんですか?ls -la は隠しファイルも含めて詳細表示、ls -A は隠しファイルを表示するけど . と .. は除く、という違いがあるよ。用途で使い分けてみて。2-2. ディレクトリ移動
alias ..='cd ..' alias ...='cd ../..' alias ~='cd ~'
.. と打つだけで一つ上のディレクトリに移動できます。
2-3. 削除・上書きの誤爆防止
alias cp='cp -i' alias mv='mv -i' alias rm='rm -i'
-i オプションをつけると、実行前に「本当にいいですか?」と確認してくれます。
スクリプト内での注意点
シェルスクリプト内でこのエイリアスが効いてしまうと、予期しない動作になることがあります。スクリプトでは \rm や /bin/rm と書くと、エイリアスを無視してコマンドそのものを呼び出せます。
2-4. git 系
alias gs='git status' alias ga='git add' alias gc='git commit' alias gp='git push' alias gl='git log --oneline'
gs って打つだけで git status が出るの?!毎日使うから超ありがたい。alias で一覧を確認できるから安心だけど。3. エイリアスを永続化する
ターミナルを閉じても残るようにするには、~/.bashrc に追記します。
3-1. .bashrc を編集する
$ nano ~/.bashrc
ファイルの末尾に追記します。
# My aliases alias ll='ls -la' alias ..='cd ..' alias gs='git status' alias cp='cp -i' alias mv='mv -i' alias rm='rm -i'
3-2. 変更を今すぐ反映する
.bashrc を編集しただけでは、今開いているターミナルには反映されません。
$ source ~/.bashrc
または、短縮形でも同じ意味です。
$ . ~/.bashrc
source コマンドとは
.bashrc を「今のシェルで読み直す」コマンドです。新しいターミナルを開けば自動で読み込まれますが、source を使うと今すぐ反映できます。
4. エイリアスを削除する
4-1. 特定のエイリアスを削除する
$ unalias ll
4-2. 全エイリアスを削除する
$ unalias -a
unalias で削除してもターミナルを閉じると .bashrc の設定が再読み込みされ、エイリアスが復活します。完全に削除したいなら .bashrc から該当行を削除してください。
5. うまく動かないときの確認
ll が使えない…なんで?type ll を実行してみて。$ type ll ll is aliased to `ls -la'
定義されていれば上のように表示されます。表示されない場合は以下を確認します。
確認チェックリスト:
.bashrcのファイルを保存したか(nano ならCtrl+O→Enter→Ctrl+X)source ~/.bashrcを実行したか- エイリアスの構文にミスがないか
よくあるミス:= の前後のスペース
# NG: = の前後にスペースを入れてはいけない alias ll = 'ls -la' # OK alias ll='ls -la'
= の前後にスペースがあるとエラーになります。
まとめ
| やること | コマンド |
|---|---|
| エイリアスを設定 | alias ll='ls -la' |
| 設定済み一覧を確認 | alias |
| 特定のエイリアスを確認 | alias ll |
| エイリアスを削除 | unalias ll |
| 全エイリアスを削除 | unalias -a |
| 設定を永続化 | ~/.bashrc に追記して source ~/.bashrc を実行 |
今すぐ試せる 3 ステップ
alias ll='ls -la'と実行してエイリアスを作るllと打って動くか確認する~/.bashrcに追記してsource ~/.bashrcで永続化する