nano エディタ入門 - Vim より先に覚える編集
この記事でわかること
- nano を Vim より先に覚える理由
- nano の起動・編集・保存・終了の基本操作
- まず覚えるべき 4 つのショートカット(Ctrl+O / Ctrl+X / Ctrl+W / Ctrl+K)
- 検索・置換の使い方
- sudo nano で設定ファイルを安全に編集する方法
なぜ nano を先に覚えるのか
結論: nanoはショートカットが画面下に常時表示されるため、初心者がモードを覚えずすぐ使える。
Linux にはいくつかのテキストエディタがあります。中でも nano はキーボードショートカットが画面下に常時表示されるため、初心者でも迷わず使えます。
nano の特徴
- ショートカットが常に画面下に表示される
- 特殊なモードなし(開いたらすぐ編集できる)
- サーバ管理の現場でも普通に使われる
nano を起動する
結論: nano ファイル名でファイルを開く。存在しないファイルを指定すると新規作成になる。
nano コマンドの後にファイル名を書くだけ!nano ファイル名
例:memo.txt を開く場合
nano memo.txt
まだファイルが存在しない場合は、新規作成されます。
起動後の画面
GNU nano 6.2 memo.txt ▌ ^G ヘルプ ^O 書き込み ^W 検索 ^K 切り取り ^T 実行 ^X 終了 ^R 読み込み ^\ 置換 ^U 貼り付け ^J 整形
^ はキーボードの Ctrl キーのこと。^O は Ctrl+O って意味だね。画面の見方
- 一番上の行: ファイル名
- 真ん中の大きい空白: 編集エリア
- 一番下の 2 行: ショートカット一覧(
^=Ctrl)
テキストを編集する
結論: nanoは開いた瞬間から編集モードで、矢印キーで移動しそのまま入力・Ctrl+Kで行削除できる。
開いたらカーソルのある場所にすぐ入力できます。
移動キー:
| キー | 動作 |
|---|---|
| 矢印キー | カーソル移動 |
| Home / End | 行頭・行末 |
| Page Up / Down | 1 画面スクロール |
| Ctrl+A | 行頭へ |
| Ctrl+E | 行末へ |
削除:
| キー | 動作 |
|---|---|
| Backspace | カーソル前の文字を削除 |
| Delete | カーソル後の文字を削除 |
| Ctrl+K | 行ごと切り取り |
保存する
結論: Ctrl+OでOut(書き出し)を開始しEnterを押すと上書き保存、別名保存はファイル名を変えてEnterする。
Ctrl+O だよ。「O」は「Output(書き出し)」のイメージ。Ctrl+O を押すと、画面下にファイル名の確認が表示されます。
ファイル名を入力してください: memo.txt
そのまま Enter を押せば上書き保存されます。
別名で保存したい場合は、ファイル名を変えてから Enter を押します。
Ctrl+O → Enter で保存できました!終了する
結論: Ctrl+Xで終了し、未保存の変更があればY/N/Ctrl+Cで保存・破棄・キャンセルを選択できる。
Ctrl+X で終了します。
未保存の変更がある場合、確認メッセージが表示されます。
保存しますか(変更されています)(Yes=Y, No=N)?
| キー | 動作 |
|---|---|
| Y | 保存して終了 |
| N | 保存せず終了(変更を破棄) |
| Ctrl+C | キャンセル(編集に戻る) |
よく使うショートカット
結論: まず覚えるべきはCtrl+O保存・Ctrl+X終了・Ctrl+W検索・Ctrl+K切り取りの4つだけでよい。
まず覚える 4 つ
| ショートカット | 動作 |
|---|---|
Ctrl+O |
保存(ファイルに書き込む) |
Ctrl+X |
終了 |
Ctrl+W |
検索 |
Ctrl+K / Ctrl+U |
行の切り取り / 貼り付け |
その他の便利なショートカット
| ショートカット | 動作 |
|---|---|
Ctrl+G |
ヘルプを表示 |
Ctrl+C |
カーソル位置(行番号)を表示 |
Ctrl+V |
次のページへスクロール |
Ctrl+Y |
前のページへスクロール |
Alt+U |
元に戻す(アンドゥ) |
Alt+E |
やり直し(リドゥ) |
検索と置換
結論: Ctrl+Wで検索、Ctrl+\で置換を開始し、置換時はY/N/Aで1件確認か全置換かを選択できる。
Ctrl+W で検索できるよ。置換は Ctrl+\ だね。検索(Ctrl+W)
Ctrl+Wを押す- 検索したい文字を入力
- Enter を押す
次の一致へ進むには Ctrl+W → Enter を繰り返します。
置換(Ctrl+\)
Ctrl+\を押す- 検索する文字を入力 → Enter
- 置換後の文字を入力 → Enter
- 1 つずつ確認(Y / N)か、全て置換(A)
実践:設定ファイルを編集してみよう
結論: sudo nano /etc/hostsのようにsudoを付ければroot権限が必要な設定ファイルも編集できる。
sudo nano /etc/hosts みたいに sudo をつければ OK。sudo nano /etc/hosts
設定ファイルを編集する前に
重要なファイルを編集するときは、事前にバックアップを取ること。
sudo cp /etc/hosts /etc/hosts.bak
バックアップを作ってから sudo nano /etc/hosts で編集しよう。
まとめ
| やること | コマンド / キー |
|---|---|
| ファイルを開く | nano ファイル名 |
| 保存する | Ctrl+O → Enter |
| 終了する | Ctrl+X |
| 検索する | Ctrl+W |
| 行を切り取る | Ctrl+K |
| 貼り付ける | Ctrl+U |
| 元に戻す | Alt+U |