ターミナルの使い方 - コマンドライン入門
この記事でできるようになること
- ターミナルを開いて基本的なコマンドを入力できる
- プロンプトの意味を理解し、コマンドと引数を区別できる
前提知識(先に読むと理解しやすい記事)
「黒い画面に白い文字がズラッと並んでいて、何が何だか分からない...」そんな風にターミナル入力したコマンドを解釈してコンピュータに実行させる対話プログラム。を避けていませんか?この記事では、ライニー先輩とリナの対話を通じて、ターミナルの基本操作を一緒に学んでいきましょう。
この記事でわかること
- ターミナルとは何か、なぜエンジニアが使うのかがわかる
- プロンプトコマンドの入力を待っている状態を示す記号(例 $ や #)。の読み方と
pwd・ls・cdの基本3コマンドを習得できる - よくあるエラーへの対処法とTab補完などの便利な機能を覚えられる
1. 導入:ターミナルって何?
結論: ターミナルとは文字で命令を送るアプリで慣れるとマウス操作より速く正確に作業できる。
ターミナルとは
ターミナルは、コンピューターに文字で命令を送るためのアプリケーションです。マウスでクリックする代わりに、キーボードでコマンド(命令)を入力して操作します。
ターミナルのメリット
- 速い:慣れるとマウス操作より高速
- 自動化できる:同じ作業を繰り返し実行可能
- 正確:細かい設定を正確に指定できる
- サーバーで必須:多くのサーバーにはGUIがない
2. プロンプトを読み解こう
結論: プロンプトはuser@host:ディレクトリファイルをまとめて整理する入れ物。Windows や macOS の「フォルダ」と同じもの。の構成で~はホームを.は現在地を表す記号だ。
user@computer:~$ って表示されてるんですけど、これは何ですか?プロンプトの構成
yamada@penguin-gym:~/Documents$
| 部分 | 意味 |
|---|---|
yamada |
ユーザー名(今ログインしている人) |
@ |
区切り文字 |
penguin-gym |
コンピューター名(ホスト名) |
: |
区切り文字 |
~/Documents |
今いる場所(ディレクトリ) |
$ |
一般ユーザーの印(#ならrootすべての操作が許可された特別な管理者ユーザー。) |
~って何ですか?~はホームディレクトリを表す記号だよ。ホームディレクトリはユーザーごとの「自分の部屋」みたいな場所で、/home/ユーザー名のことなんだ。覚えておきたい特殊記号
| 記号 | 意味 |
|---|---|
~ |
ホームディレクトリ |
. |
現在のディレクトリ |
.. |
親ディレクトリ(一つ上) |
/ |
ルートディレクトリ(最上位) |
3. 最初の3つのコマンド
結論: pwd・ls・cdの3コマンドで現在地確認・中身確認・移動というターミナル基本フローを習得する。
pwd、ls、cdだよ。この3つで「今どこにいるか」「何があるか」「どこに行くか」が分かるんだ。pwd - 今いる場所を確認
pwdは「Print Working Directory」の略で、今いるディレクトリを表示するコマンドだよ。$ pwd /home/yamada
/home/yamada にいるってことですね!pwd を打てば、すぐに現在地が分かるよ。ls - ファイル一覧を表示
lsは「list」の略で、今いる場所にあるファイルやフォルダの一覧を表示するよ。$ ls Documents Downloads Pictures file.txt
Documents、Downloads、Picturesはフォルダ(ディレクトリ)で、file.txtはファイルだね。-lオプションを付けると詳細が見られるよ。$ ls -l drwxr-xr-x 2 yamada yamada 4096 Jan 24 10:00 Documents drwxr-xr-x 2 yamada yamada 4096 Jan 24 10:00 Downloads drwxr-xr-x 2 yamada yamada 4096 Jan 24 10:00 Pictures -rw-r--r-- 1 yamada yamada 52 Jan 24 10:00 file.txt
cd - ディレクトリを移動
cdは「change directory」の略で、別のディレクトリに移動するコマンドだよ。$ cd Documents $ pwd /home/yamada/Documents
cd DocumentsでDocumentsフォルダに入れたんですね!cdがコマンド本体で、そのあとのDocumentsは「引数」と呼ぶんだ。引数はコマンドに渡す「対象」のことで、コマンドとの間は半角スペースで区切るよ。cd ..、ホームディレクトリに戻りたいときは cd ~ または単に cd だけでOKだよ。$ cd .. # 一つ上に戻る $ cd ~ # ホームに戻る $ cd # ホームに戻る(省略形)
4. 便利なショートカット
結論: Tab補完と矢印キーの履歴機能を使えば入力が速くなりCtrl+Cで緊急中止できる。
Tab補完(超重要)
$ cd Doc[Tab] # → cd Documents/ に補完される
よく使うショートカット
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
Tab |
自動補完 |
↑ / ↓ |
コマンド履歴を遡る/進む |
Ctrl + C |
実行中のコマンドを中止 |
Ctrl + A |
行の先頭に移動 |
Ctrl + E |
行の最後に移動 |
Ctrl + U |
カーソルから行頭まで削除 |
Ctrl + L |
画面をクリア(clearと同じ) |
Ctrl + C は覚えておいた方がいいですか?Ctrl + C と覚えておこう。5. よくあるエラーと対処法
結論: No such file or directoryはスペルとpwdで現在地を確認し原因を特定して対処する。
cd Documents って打ったら「No such file or directory」って出たんですけど...えっ、何がダメだったんでしょう?エラー1: No such file or directory
$ cd Documents bash: cd: Documents: No such file or directory
原因と対処法
- スペルミス: 大文字・小文字は区別される。
documentsとDocumentsは別物 - 存在しない: まず
lsで存在を確認する - 現在地が違う:
pwdで今いる場所を確認する
pwdで確かめたら、私はホームじゃなくて別の場所にいました!だからDocumentsが見つからなかったんですね。cd Documentsでも、今いる場所が違えば結果は変わるんだ。エラーが出たら、まずpwdとlsで現在地と中身を確認しよう。エラー2: command not found
$ lss bash: lss: command not found
lssではなくlsが正しいよ。エラー3: Permission denied
$ cd /root bash: cd: /root: Permission denied
/rootは管理者専用の場所だから、一般ユーザーは入れないんだ。権限については別の記事で詳しく説明するね。困ったときの確認手順
pwdで今いる場所を確認lsで中身を確認- コマンドのスペルを確認(大文字・小文字に注意)
man コマンド名でヘルプを見る
ミニ課題
結論: pwd・ls・cdを組み合わせてミニ課題を実践しターミナル操作の基本フローを体で覚える。
課題1: 現在地を確認しよう
やること: 今いるディレクトリ(現在地)を表示するコマンドを実行しよう。
ヒント1(方向づけ)を見る
「今、自分がどこにいるか」を画面に表示してくれるコマンドを思い出してみよう。
ヒント2(コマンド名)を見る
使うのは pwd だよ。「Print Working Directory」の略だったね。
答えを見る
$ pwd
/home/yamada
課題2: ファイル一覧を見てみよう
やること: 今いる場所にあるファイルやフォルダを一覧表示しよう。慣れたら -l オプションで詳細表示も試してみよう。
ヒント1(方向づけ)を見る
「今いる場所に何があるか」を一覧で見せてくれるコマンドを探そう。
ヒント2(コマンド名)を見る
使うのは ls だよ。「list(一覧)」の略だったね。
答えを見る
$ ls
Documents Downloads Pictures file.txt
課題3: ディレクトリを移動してみよう
やること: 存在するディレクトリに移動して、移動できたかどうかを確認しよう。その後、元の場所に戻ろう。
ヒント1(方向づけ)を見る
まず移動先が本当にあるか確認して、それから移動、最後に今いる場所を確認、の3ステップだよ。戻るときも同じ考え方でいいよ。
ヒント2(コマンド名)を見る
ls で確認 → cd(Change Directory の略)で移動 → pwd で確認、の順だよ。戻るときは cd .. を使うよ。
答えを見る
$ cd Documents $ pwd
/home/yamada/Documents
$ cd .. $ pwd
/home/yamada
cd する前に ls で確認すればエラーを防げますね。振り返り
結論: pwd・ls・cd・Tab補完・Ctrl+Cを押さえればターミナル操作の土台が完成する。
pwdで今いる場所、lsで中身、cdで移動、ですね!Ctrl + C で中止、Tab で補完。この基本を押さえておけば、これからどんどんコマンドを覚えていけるよ。今日の3行まとめ
結論: pwd・ls・cd・Tab補完・Ctrl+Cの5点を3行に凝縮してターミナル基礎を定着させる。
pwdで今いる場所、lsで中身、cdで移動 - この3つが基本- 困ったら
Ctrl + Cで中止、Tabで入力補完 - エラーが出たら
pwdとlsで現状確認から始める