pwd・cd・lsの使い方 - Linux基本コマンド入門

pwd・cd・lsの使い方 - Linux基本コマンド入門

この記事でできるようになること

  • pwd で今いる場所を確認できる
  • ls -la でファイルとディレクトリを一覧表示できる
  • cd で移動し、No such file or directory を自力で直せる

前提知識(先に読むと理解しやすい記事)

この記事でできるようになること

結論: pwd・ls・cdの3コマンドでターミナル入力したコマンドを解釈してコンピュータに実行させる対話プログラム。の現在地・中身・移動の基本操作を習得できる。

  • pwd で「今どこにいるか」を確認できる
  • ls で「何があるか」を確認できる
  • cd で好きな場所に移動できる
  • 「No such file or directory」エラーを自力で解決できる

対象読者:Linuxコマンドを初めて触る方、ターミナルに不安がある方

この記事で使う3つのコマンドは、どれも表示と移動だけを行います。ファイルを消したり書きかえたりはしません。何度打ち間違えても、あなたのパソコンは壊れません。

導入:リナの最初のつまずき

結論: ターミナルで最初につまずく場面からpwd・ls・cdの3コマンドの必要性を理解する。

リナ: ライニー先輩、Linuxのコマンドって何から始めればいいんですか?いきなりターミナル開いても、何したらいいか全然わからなくて...
ライニー先輩: わかるわかる。最初はみんなそうだよ。まずは「今どこにいるか」「何があるか」「どう移動するか」の3つだけ覚えればOK。
リナ: 3つだけですか?
ライニー先輩: そう。pwd(現在地)、ls(一覧)、cd(移動)の3つ。これができれば、ターミナルで迷子にならなくなるよ。

言葉の整理:ターミナル・シェル・コンソールは、ほぼ同じものを指す別の呼び方です。この記事では「ターミナル」で統一します。ターミナルとは、コマンドを打ち込んで結果を文字で受け取る画面のことです。

pwd - 今どこにいるか確認しよう

結論: pwdで今いるディレクトリファイルをまとめて整理する入れ物。Windows や macOS の「フォルダ」と同じもの。を常に確認する癖をつけることが誤操作防止の最初の一歩だ。

ライニー先輩: まず最初は pwd コマンド。これは「今どこにいるか」を教えてくれるよ。
リナ: なんで必要なんですか?
ライニー先輩: ターミナルでは「自分がどのディレクトリにいるか」がすごく大事なんだ。ディレクトリというのは、Windows や Mac でいう「フォルダ」と同じ意味だよ。
ライニー先輩: 間違った場所でファイルを消したり作ったりすると大変だからね。pwd で現在地を確認する癖をつけると事故が減るよ。

実際に試してみよう

$ pwd
/home/user

ここがポイント/home/user という出力は「あなたが今、ホームディレクトリにいる」という意味です。/ はLinuxのルート(一番上のディレクトリ)です。そこから homeuser と進んだ場所にいることを示しています。

リナ: /home/user って出ました!これが私の現在地ってことですね?
ライニー先輩: 正解。迷ったらいつでも pwd で確認すればOK。

ls - 何があるか見てみよう

結論: lsで中身を確認しls -laで詳細表示と隠しファイルを含む全情報を一覧で把握する。

ライニー先輩: 次は ls コマンド。現在地に何があるか一覧で見られるよ。
リナ: 現在地の中身が見えるってことですか?
ライニー先輩: その通り。まず基本の ls を試してみて。

基本の ls

$ ls
documents  pictures  downloads
リナ: 3つのディレクトリが見えました!でも、これだけだと詳しい情報がわからないですね...
ライニー先輩: いいところに気づいたね。慣れてくると ls -la を使うことが多くなるよ。
ライニー先輩: コマンドのうしろに付ける -l-a は「オプション」といって、動きを変えるスイッチのことだよ。-l で詳細表示、-a で隠しファイルも表示してくれる。

詳細表示(ls -la)

$ ls -la
total 12
drwxr-xr-x 5 user user 4096 Feb  2 10:00 .
drwxr-xr-x 3 user user 4096 Feb  2 10:00 ..
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb  2 10:01 documents
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb  2 10:01 pictures
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb  2 10:01 downloads

ここがポイント:最初は全部理解しなくて大丈夫です。まずは2つだけ覚えましょう。

  • 先頭の文字d ならディレクトリ、- ならファイルです。
  • 最後の名前documentspictures がディレクトリ名です。
  • ... の行. は「今いるディレクトリ自身」、.. は「1つ上のディレクトリ」を表す特別な名前です。あとで出てくる cd .... と同じものです。

隠しファイルとは、名前が . で始まるファイルのことです。ls では表示されず、-a を付けたときだけ表示されます。

1行目の total 12 はブロック数の合計です。今は気にしなくて大丈夫です。

rwxr-xr-x は権限といって「誰が読み書きできるか」を表します。これは後で学べば大丈夫です。

リナ: なるほど!詳しい情報が見えるようになりましたね。
ライニー先輩: そう。困ったらまず pwd で現在地確認、次に ls -la で中身確認。これが基本の型だよ。

cd - 移動してみよう

結論: cdでディレクトリに入り..で1つ上~でホームへ-で直前の場所にそれぞれ移動できる。

ライニー先輩: 最後は cd コマンド。ディレクトリを移動できるよ。
リナ: さっき見えた documents ディレクトリに移動してみたいです!
ライニー先輩: OK、じゃあ cd documents と入力してみて。

ディレクトリに移動

$ cd documents
$ pwd
/home/user/documents
リナ: 移動できました!pwd で確認したら /home/user/documents になってますね。
ライニー先輩: 完璧。移動したら必ず pwd で確認する癖をつけるといいよ。

よく使うショートカット

$ cd ~      # ホームディレクトリへ
$ cd ..     # 1つ上のディレクトリへ
$ cd -      # 直前にいた場所へ戻る
リナ: あっ、.. って便利ですね。1つ上に戻れるんですか?
ライニー先輩: そう。cd .. で1つ上、cd ~ で一気にホームへ戻れるよ。覚えておくと移動がすごく楽になる。

つまずきポイント:No such file or directory

リナ: あれ?cd dowloads って入力したら「No such file or directory」ってエラーが出ちゃいました...
ライニー先輩: よくあるパターンだね。「dowloads」じゃなくて「downloads」だよ。原因のほとんどはスペルミスなんだ。
ライニー先輩: まず ls -la で正確なディレクトリ名を確認して、そこからコピペするといいよ。
リナ: なるほど!確認してからコピペすればミスらないですね。

復旧の型

  1. pwd で現在地を確認します。
  2. ls -la で候補を確認します。
  3. 正確なディレクトリ名をコピーして cd を実行します。

ミニ課題で手を動かそう

結論: pwd・ls-la・cdの3ステップを使ったミニ課題でターミナル操作の基本フローを体で覚える。

ライニー先輩: じゃあ、今までの3つのコマンドを使って課題をやってみよう。答えを見る前に、まず自分で考えてみてね。

課題1:現在地を確認して、一覧を表示しよう

やること:今いる場所を表示し、続けてその場所にある全ファイルを詳しく表示してください。

ヒント1(方向づけ)を見る

「今どこにいるか」を出すコマンドと、「そこに何があるか」を出すコマンドを、この順に1つずつ使います。

ヒント2(コマンド名)を見る

使うのは pwdls です。隠しファイルも詳しく見るには ls にオプションを2つ付けます。

答えを見る
$ pwd
/home/user
$ ls -la
total 12
drwxr-xr-x 5 user user 4096 Feb  2 10:00 .
drwxr-xr-x 3 user user 4096 Feb  2 10:00 ..
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb  2 10:01 documents
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb  2 10:01 pictures
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb  2 10:01 downloads
リナ: できました!現在地と中身が見えました。

課題2:documents ディレクトリに移動して、また元に戻ろう

やることdocuments に移動し、移動できたことを確認してから、1つ上のディレクトリに戻ってください。

ヒント1(方向づけ)を見る

移動するコマンドと、移動できたか確かめるコマンドを交互に使います。「1つ上」を表す記号がありましたね。

ヒント2(コマンド名)を見る

使うのは cdpwd です。1つ上に戻るときは cd のうしろに .. を付けます。

答えを見る
$ cd documents
$ pwd
/home/user/documents
$ cd ..
$ pwd
/home/user
リナ: 移動して、cd .. で戻れました!

課題3:ホームディレクトリに一気に戻ろう

やること:今どこにいても、一度でホームディレクトリに戻ってください。

ヒント1(方向づけ)を見る

cd .. を何回も打つ必要はありません。ホームを表す記号が1つあります。

ヒント2(コマンド名)を見る

使うのは cd です。ホームディレクトリは ~(チルダ)で表します。

答えを見る
$ cd ~
$ pwd
/home/user
ライニー先輩: 完璧。この3つのコマンドができれば、ターミナルで迷子にならなくなるよ。
リナ: やった!ターミナルが怖くなくなってきました!

今日の3行まとめ

結論: pwd・ls・cdの3コマンドの役割を3行で整理しターミナル入門の基礎を定着させる。

  • pwd で「今どこにいるか」を確認(迷子防止)
  • ls -la で「何があるか」を詳しく確認(隠しファイルも見える)
  • cd で移動、cd .. で1つ上、cd ~ でホームへ

次に学ぶこと

結論: 次はファイル作成・コピー・削除のコマンドを学んでファイル操作の基本を完成させよう。

リナ: この3つのコマンドができるようになったら、次は何を学べばいいですか?
ライニー先輩: ファイル操作だね。ファイルを作ったり、コピーしたり、削除したり。ファイル操作の基礎編でまた会話形式で教えるから、楽しみにしててね。
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