pwd・cd・lsの使い方 - Linux基本コマンド入門
この記事でできるようになること
- pwd で今いる場所を確認できる
- ls -la でファイルとディレクトリを一覧表示できる
- cd で移動し、No such file or directory を自力で直せる
前提知識(先に読むと理解しやすい記事)
この記事でできるようになること
結論: pwd・ls・cdの3コマンドでターミナル入力したコマンドを解釈してコンピュータに実行させる対話プログラム。の現在地・中身・移動の基本操作を習得できる。
pwdで「今どこにいるか」を確認できるlsで「何があるか」を確認できるcdで好きな場所に移動できる- 「No such file or directory」エラーを自力で解決できる
対象読者:Linuxコマンドを初めて触る方、ターミナルに不安がある方
この記事で使う3つのコマンドは、どれも表示と移動だけを行います。ファイルを消したり書きかえたりはしません。何度打ち間違えても、あなたのパソコンは壊れません。
導入:リナの最初のつまずき
結論: ターミナルで最初につまずく場面からpwd・ls・cdの3コマンドの必要性を理解する。
pwd(現在地)、ls(一覧)、cd(移動)の3つ。これができれば、ターミナルで迷子にならなくなるよ。言葉の整理:ターミナル・シェル・コンソールは、ほぼ同じものを指す別の呼び方です。この記事では「ターミナル」で統一します。ターミナルとは、コマンドを打ち込んで結果を文字で受け取る画面のことです。
pwd - 今どこにいるか確認しよう
結論: pwdで今いるディレクトリファイルをまとめて整理する入れ物。Windows や macOS の「フォルダ」と同じもの。を常に確認する癖をつけることが誤操作防止の最初の一歩だ。
pwd コマンド。これは「今どこにいるか」を教えてくれるよ。pwd で現在地を確認する癖をつけると事故が減るよ。実際に試してみよう
$ pwd
/home/user
ここがポイント:/home/user という出力は「あなたが今、ホームディレクトリにいる」という意味です。/ はLinuxのルート(一番上のディレクトリ)です。そこから home → user と進んだ場所にいることを示しています。
/home/user って出ました!これが私の現在地ってことですね?pwd で確認すればOK。ls - 何があるか見てみよう
結論: lsで中身を確認しls -laで詳細表示と隠しファイルを含む全情報を一覧で把握する。
ls コマンド。現在地に何があるか一覧で見られるよ。ls を試してみて。基本の ls
$ ls
documents pictures downloads
ls -la を使うことが多くなるよ。-l や -a は「オプション」といって、動きを変えるスイッチのことだよ。-l で詳細表示、-a で隠しファイルも表示してくれる。詳細表示(ls -la)
$ ls -la
total 12 drwxr-xr-x 5 user user 4096 Feb 2 10:00 . drwxr-xr-x 3 user user 4096 Feb 2 10:00 .. drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb 2 10:01 documents drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb 2 10:01 pictures drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb 2 10:01 downloads
ここがポイント:最初は全部理解しなくて大丈夫です。まずは2つだけ覚えましょう。
- 先頭の文字:
dならディレクトリ、-ならファイルです。 - 最後の名前:
documentsやpicturesがディレクトリ名です。 .と..の行:.は「今いるディレクトリ自身」、..は「1つ上のディレクトリ」を表す特別な名前です。あとで出てくるcd ..の..と同じものです。
隠しファイルとは、名前が . で始まるファイルのことです。ls では表示されず、-a を付けたときだけ表示されます。
1行目の total 12 はブロック数の合計です。今は気にしなくて大丈夫です。
rwxr-xr-x は権限といって「誰が読み書きできるか」を表します。これは後で学べば大丈夫です。
pwd で現在地確認、次に ls -la で中身確認。これが基本の型だよ。cd - 移動してみよう
結論: cdでディレクトリに入り..で1つ上~でホームへ-で直前の場所にそれぞれ移動できる。
cd コマンド。ディレクトリを移動できるよ。cd documents と入力してみて。ディレクトリに移動
$ cd documents $ pwd
/home/user/documents
pwd で確認したら /home/user/documents になってますね。pwd で確認する癖をつけるといいよ。よく使うショートカット
$ cd ~ # ホームディレクトリへ $ cd .. # 1つ上のディレクトリへ $ cd - # 直前にいた場所へ戻る
.. って便利ですね。1つ上に戻れるんですか?cd .. で1つ上、cd ~ で一気にホームへ戻れるよ。覚えておくと移動がすごく楽になる。つまずきポイント:No such file or directory
cd dowloads って入力したら「No such file or directory」ってエラーが出ちゃいました...ls -la で正確なディレクトリ名を確認して、そこからコピペするといいよ。復旧の型:
pwdで現在地を確認します。ls -laで候補を確認します。- 正確なディレクトリ名をコピーして
cdを実行します。
ミニ課題で手を動かそう
結論: pwd・ls-la・cdの3ステップを使ったミニ課題でターミナル操作の基本フローを体で覚える。
課題1:現在地を確認して、一覧を表示しよう
やること:今いる場所を表示し、続けてその場所にある全ファイルを詳しく表示してください。
ヒント1(方向づけ)を見る
「今どこにいるか」を出すコマンドと、「そこに何があるか」を出すコマンドを、この順に1つずつ使います。
ヒント2(コマンド名)を見る
使うのは pwd と ls です。隠しファイルも詳しく見るには ls にオプションを2つ付けます。
答えを見る
$ pwd
/home/user
$ ls -la
total 12 drwxr-xr-x 5 user user 4096 Feb 2 10:00 . drwxr-xr-x 3 user user 4096 Feb 2 10:00 .. drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb 2 10:01 documents drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb 2 10:01 pictures drwxr-xr-x 2 user user 4096 Feb 2 10:01 downloads
課題2:documents ディレクトリに移動して、また元に戻ろう
やること:documents に移動し、移動できたことを確認してから、1つ上のディレクトリに戻ってください。
ヒント1(方向づけ)を見る
移動するコマンドと、移動できたか確かめるコマンドを交互に使います。「1つ上」を表す記号がありましたね。
ヒント2(コマンド名)を見る
使うのは cd と pwd です。1つ上に戻るときは cd のうしろに .. を付けます。
答えを見る
$ cd documents $ pwd
/home/user/documents
$ cd .. $ pwd
/home/user
cd .. で戻れました!課題3:ホームディレクトリに一気に戻ろう
やること:今どこにいても、一度でホームディレクトリに戻ってください。
ヒント1(方向づけ)を見る
cd .. を何回も打つ必要はありません。ホームを表す記号が1つあります。
ヒント2(コマンド名)を見る
使うのは cd です。ホームディレクトリは ~(チルダ)で表します。
答えを見る
$ cd ~ $ pwd
/home/user
今日の3行まとめ
結論: pwd・ls・cdの3コマンドの役割を3行で整理しターミナル入門の基礎を定着させる。
pwdで「今どこにいるか」を確認(迷子防止)ls -laで「何があるか」を詳しく確認(隠しファイルも見える)cdで移動、cd ..で1つ上、cd ~でホームへ