LPIC-1 とは - 制度・試験構成・有効期限・v5.0 を徹底解説
この記事で達成できること
- LPIC-1 が何の資格か、LPI が何の団体かを説明できる
- 試験コード・出題数・試験時間・合否基準の構造を把握できる
- 認定有効期限と再認定の 3 方式を理解できる
- 最新バージョン v5.0 が何を意味するかを説明できる
- LinuC との違いを整理し、自分に適した選択ができる
LPIC-1 を受験する前に制度の全体像を把握することで、学習計画の精度が上がり、無駄なく試験準備を進められる。
LPIC-1 の制度概要
LPIC-1(Linux Professional Institute Certification Level 1)は、カナダのオタワに本部を置く非営利組織 LPI(Linux Professional Institute)が認定する Linux 技術者資格の入門レベルにあたる。
LPI は 2026-05 時点で 180 以上の国・地域で認定を展開し、取得者は 350,000 人以上にのぼる国際資格である。(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
資格の位置づけとして、LPIC には 3 段階のレベルがある。
| レベル | 資格名 | 対象スキル |
|---|---|---|
| Level 1 | LPIC-1 | Linux 基本操作・ファイル管理・シェル基礎 |
| Level 2 | LPIC-2 | サーバー管理・ネットワーク設定 |
| Level 3 | LPIC-3 | 高度なシステム管理・セキュリティ等 |
LPIC-1 は Level 1 に相当し、Linux の入門から実務基礎までをカバーする。
試験構成(101 + 102)
LPIC-1 は 2 科目の合格によって取得できる。いずれか一方だけ合格しても LPIC-1 の認定は受けられない。(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
| 科目 | 試験コード | 主な出題範囲 |
|---|---|---|
| 101 試験 | 101-500 | システムアーキテクチャ・ファイル操作・シェル・パッケージ管理 |
| 102 試験 | 102-500 | シェルスクリプト・ネットワーク・セキュリティ・システム管理 |
試験形式
- 問題数: 各 60 問(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
- 試験時間: 各 90 分(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
- 出題形式: 択一選択・複数選択・記述式
- 受験方式: Pearson VUE テストセンター または オンライン監視試験(OnVUE)
合否スコアは 200〜800 点スケールで算出されるが、LPI は合格点を公開していない。(出典: LPI Japan 公式サイト, 2026-05 時点)
受験順序
101 試験・102 試験はどちらから受験しても構わない。ただし、コマンドライン基礎・ファイル操作を扱う 101 試験から学ぶと、102 試験の内容がスムーズに理解できるケースが多い。
受験料
101 試験・102 試験それぞれ 15,000 円(税別)。2 科目取得で合計 30,000 円が目安。(出典: LPI Japan 公式サイト, 2026-05 時点)
受験の有効期間: 101 試験に合格後、102 試験を 5 年以内に合格する必要がある。期間を超過すると 101 試験の合格が失効し、再受験が必要になる。
認定有効期限と再認定
LPIC-1 の認定有効期限は 5 年間。有効期限を超過すると認定は失効する。(出典: LPI 公式 renewal ページ, 2026-05 時点)
再認定の 3 方式
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| 上位資格の取得 | LPIC-2 を取得することで LPIC-1 も自動的に更新 |
| 同レベルの再試験 | 最新バージョンの 101-500 / 102-500 を再受験・合格 |
| LPI ラーニングパートナー認定試験 | LPI 認定パートナーが提供する試験での更新 |
更新手続きは LPI の LPI ID 管理ポータルから確認できる。(出典: LPI 公式 renewal ページ, 2026-05 時点)
最新バージョン v5.0
2019 年 4 月に LPIC-1 バージョン 5.0 が施行された。現行の試験コード(101-500 / 102-500)の末尾 -500 がバージョン 5.0 に対応することを示す。(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
v5.0 の主な変更点は以下のとおり。
systemdが標準として位置づけられ、SysV init との並立から移行- セキュリティ関連 Objective の強化(パーミッション・暗号化基礎)
- クラウド・仮想化に関連するトピックの拡充
旧バージョン(4.0 以前)の試験コードは廃止済み。旧バージョンで取得した認定は有効期限内であれば継続するが、更新時は最新バージョンで受験する必要がある。
取得後のキャリアパス
LPIC-1 はエントリーレベルのポジションから実務経験を積む上でのベースラインとして機能する。
直接つながるスキル領域:
- Linux サーバー運用・監視
- インフラ構築(オンプレミス / クラウド)
- DevOps・SRE の基礎
- ネットワーク管理の入口
上位資格への進路:
LPIC-1 を取得後、LPIC-2(サーバー管理の応用)へ進むルートが一般的。他に CompTIA Linux+(LPIC-1 と相互認証関係あり)への展開もある。
よくある疑問
LinuC と LPIC-1 は何が違う?
LinuC(Linux 技術者認定試験)は LPI Japan が 2018 年に独自に立ち上げた国内向け資格。日本語で出題・回答できる点と、クラウド・DevOps 領域を重視した出題傾向が特徴。LPIC-1 は LPI(カナダ)が認定するグローバル資格で、国際的な通用性がある。試験の内容・制度は別物のため、学習テキストや問題集を購入する際は両者を混同しないよう注意が必要。(出典: LPI Japan 公式サイト, 2026-05 時点)
試験は日本語で受験できる?
101-500 / 102-500 は日本語での受験が可能。テストセンター予約時に言語を選択する。英語でも受験できる。(出典: LPI Japan 公式サイト, 2026-05 時点)
LPI ID とは何か?
LPI ID は LPI が発行する個人識別子で、試験申込・成績確認・認定管理に使用する。Pearson VUE での受験申込前に LPI 公式サイトで取得する必要がある。LPI ID は一生涯に 1 つのみ発行され、変更できないため正確な情報で登録する必要がある。(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
認定実績のデータはどこで確認できる?
LPI 公式サイトには 350,000 人以上・180 以上の国・地域という認定実績が掲載されている。LPI ID を保有する受験者は LPI の認定確認ポータルで自身の認定状況を第三者に公開することもできる。(出典: LPI 公式, 2026-05 時点)
まとめ
- LPIC-1 は LPI が認定するグローバル Linux 資格の Level 1
- 101-500 / 102-500 の 2 科目合格が必要。各 90 分 60 問
- 認定有効期限は 5 年間。3 方式で再認定可能
- 現行バージョンは v5.0(2019 年 4 月〜)
- LinuC とは別の資格制度であり混同に注意